4原色革命ってのを体感してみました^^ その2

さて、今回はちょっと技術的なお話を。

シャープはできて、他社はまだできないという4原色の秘密についてです^^

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このグラフは、シャープの液晶テレビのコントラスト向上を表したもの。 2007年から2009年にかけて、飛躍的な向上を遂げたのがよくわかると思います。 その秘密がUV^2A技術。

このパネルを作ることができたおかげでクアトロンは誕生したってわけです^^

 

UV^2Aパネルの特徴

UV^2A技術ってのは、「光による液晶分子の精密配向制御技術」のこと。 具体的に言うと、

・開口率が従来比20%以上

・コントラスト比5000:1以上

・パネル応答速度4ms以下

・リブ・スリットレスの画素構造

ってのから成り立っています。

で、これがどう4原色技術に結びついていくのかというと・・・

 

UV^2Aがあってこそ成り立つ4原色

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これは、液晶を拡大した写真なのですが、従来品が右側。 今までのパネルは、こういう風にくの字型にリブ・スリットがありました。 もちろん肉眼では確認できないほどの隙間なのですが、これのせいで光が通りづらかったわけです。

4つ目の色を入れると言うことは、それだけ画素あたりの色の占有面積が狭くなることを意味していますので、従来のようにスリットがあるまま4色目を入れてしまうと画面が暗くなりすぎるんです^^;

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これを見ていただくとよくわかると思いますが、RGBの各色が従来品よりも少なくなってその代わりに黄色が入ってるわけです。 なので、今までの明るさでは暗く見えちゃうってわけですね~。

UV^2Aでスリットを無くすことができたため、光の通りが良くなり、面積が小さくなっても光の通り方を犠牲にしなくて良くなったというわけです^^

 

で、これで前回のような「鮮やかな黄色や緑」の表現ができるようになったんですが、メリットはそれだけではありません。

 

高精細化によるジャギーの低減

先ほど書いたとおり、4色パネルは3色パネルよりもドットが細かくなるため、斜めの線を描くときに、よりなめらかに表現できるようになっています。

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この表の白い実線が実際の斜めの線で、網掛けになってる部分がディスプレイで表示される線です。

昔からPCを使っている人や、初期のデジカメを使ったことがある人ならよくわかるんじゃないかと思いますが、画像が粗くなると、斜めの線がギザギザに見えてきますよね^^; それがどうしてかというと、モニタでは、実際には斜めの線を表現することができていないからなんです。 これをできるだけ細かくしていくことで、肉眼で見たときに「斜めっぽく見えてる」ってのが実情。 最近のデジカメやモニタなどは、技術の進歩によってどんどんこのドットを小さくすることができているため、斜めの線がキレイになってきました。ですが、基本的には同じ事。もちろん今回のシャープのパネルも同じなのですが、今回の4色パネルでシャープが高精細化を進めたことで、さらにそれが細かく表現できるようになったってわけです^^

左と右を見比べるとよくわかりますよね~。 網掛けの階段と白い実線が一致するほどなめらかに表現できるってことなのですが、4色パネルの方が明らかに白い実線と近い場所で推移しています。 つまり、それだけなめらかな表現ができてるって事ですね^^

 

そしてその技術は省エネにも・・・

まあ、何というか・・・ 一つの壁を乗り越えたときに、相乗効果で何もかもが良くなるってののいい例なんじゃないかと^^ 今度の4原色技術は、省エネにも役立っているというわけで・・・

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これ、なんだかわかります?^^; わかる人はいいです。じっくり式を見ていてくださいw 数式を見ただけで「うわぁ・・・」と思っちゃう僕のような人のために、かいつまんで説明しますと・・・

光の三原色ってのを使って白を表現するときは、赤、緑、青の3色を1:1:1で混ぜ合わせる事が必要です。ちなみに0:0:0では黒。1:0:0で真っ赤。1:1:0で真っ黄色ってわけですが、この組み合わせは一通りしか存在しません。つまり、何かの色を表現するって時は、必ず「○:○:○」と決まっているのです。

ところが、今回ここに黄色が加わったおかげで、その組み合わせが無限に増えたと。

色の表現方法(組み合わせ)は無限大に・・・

例えば、白を表現するときは、赤、緑、青、黄色の比率を、「1:1:1:0」としてもいいし、「0:0:1:1」にしてもいいし、「0.5:0.5:1:0.5」でもOK。 これを消費電力に当てはめた場合、一つの色を点灯するのに使う電気が「1」としたなら、従来は「1+1+1=3」の消費電力が必要だったのに対し、「0+0+1+1=2」の消費電力で済むってわけです (゜▽゜;)

同じく、黄色を出すためには、「1+1+0=2」が、「0+0+0+1=1」と半減! こういう風に、組み合わせを工夫することによって省電力になるってわけですね~^^

それと、この「黄色フィルター」の導入によって、人間の目が、それほど「明るい」と感じることができない色を補強することもできたため、バックライトの光をより有効に活用することができるようになり、それも省エネに結びついています。

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そしてテレビの放送に最適化

単純に4色ってのが全てにおいて優れてるってわけでもなく、色の持つ専有面積の違いってのがありますので、3原色の方が強い色ってのも、もちろんあります。

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この図の右側。青い部分が従来の三原色テレビの方が有利な部分。つまり、原色(△の頂点)に近いほど三原色フィルターの方が優位ということになります。 当然単独で光らせるなら面積が広いほうが有利ですからね^^

で、赤い部分。 これは、三原色フィルターのテレビでは表現できなかった部分。 つまり「捨てられてた色」です^^; この部分が今回黄色フィルターを導入して表現可能になったところ。

で、緑の部分は、全て「4原色フィルターの方が優位」な部分です。

これを踏まえて左側のグラフを見てください。 実はこれ、テレビ放送で使われてる色の出現頻度なんだそうです。 赤に向かうほどよく使われてるっていうわけ。

二つのグラフを重ね合わせると・・・

4原色フィルターの方が優位な部分は、テレビ放送でよく使われる帯域とシンクロしてるんです(゜▽゜;)

 

今回はその「4原色フィルター」の紹介がメインでしたので、デモを見ながらその表現力に驚きました。が、ちょっとその「黄色」については強すぎるかもって思いました^^; もちろん画質調整で自分好みにすることはできますから問題ないんですけどね^^

しかし、この「省電力」に関する事は、感心することしきり。

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同じ映像を表示しても、これだけ消費する電力が違うんですからね~。 月間、年間の電気代を考えるとバカにはできませんよね^^

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